巨大なちいちゃんの日記

自転車、バイク、Magic the Gatheringについてつらつらと書きます

話題が無ければパックを剥けばいいじゃない22「ユニバースビヨンド Fallout コレクターブースター」

どうも巨大です。今回はシンプル開封、マジックザギャザリング ユニバースビヨンド Fallout コレクターブースター開封です。

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今回は日本語版と英語版1パックずつの2パック短期決戦です。

実は収録カードをあまり把握していませんがそんなことは気にせずにバンバン行きましょう。

まずは英語版から。

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最初の2枚は“ブーマーの解体屋”サージfoilと“秘儀の印鑑foil

ブーマーの解体屋”は戦場に出た時と攻撃時にライフ1点を失いジャンクトークンを生み出すカードです。自分がコントロールするトークン1つが戦場を離れるたびに+1/+1カウンターを自身に乗せるという効果も持ち、単体で完結できる点が評価できると思います。

秘儀の印鑑”は言わずと知れた統率者必須カード!渋いイラストがいいですね。

 

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お次は“統率の塔”と“太陽の指輪”のfoil!こちらも統率者必須カードです。“太陽の指輪”は拡張版が欲しかった、、、

でもどちらもイラストがいいですね。これがユニバースビヨンドの力か、、、

 

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続いて“巻きつき蛇”と“ギャラクシー・ニュースのDJ、スリードッグ”!

巻きつき蛇”は自身と自分がコントロールするクリーチャー、アーティファクトに乗るカウンターを1つ増やすことができるカードです。色々と悪用できそうですが毒カウンターなんかも増えてしまうのでご注意を!

ギャラクシー・ニュースのDJ、スリードッグ”はこのクリーチャーについたオーラを他の攻撃クリーチャーにコピーしてばら撒くことができます。“きらきらするすべて”や“天上の鎧”をばら撒いて一気に火力を上げて対戦相手を驚かせたいですね。


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お次は“闇市場”と“オータム大佐”!

闇市場”はクリーチャー・トークン生成&サクリ台なんかを使えばコンボに悪用できそうです。ただ、最短でも次のターンが回ってこないとマナが出ないところが気になりますね。

オータム大佐”は濫用ばら撒きクリーチャーです。そして、ばら撒いた濫用を使うことで今度は+1/+1カウンターをばら撒くことができます。兵士トークンや死亡誘発持ちを生け贄に捧げてアドバンテージをとっていきたいところですね。

 

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続いて“シャドーブラッドの尾根”と“フェラル・グール”!

シャドーブラッドの尾根”は黒赤のフィルターランドです。多色でる土地は偉い!

フェラル・グール”は自身がコントロールするこれ以外のクリーチャーが死亡するたび+1/+1カウンターが乗り、自身が死亡したときに各対戦相手にこれのパワーの値に等しい数のRADカウンターを置く、という能力を持ちます。RADカウンターは今回からあらたに追加されたプレイヤーが得るカウンターです。戦闘前メインフェイズ開始時にライブラリーからRADカウンターの数分カードを切削し、これにより切削された土地でないカード1枚につき、ライフを1点失いRADカウンターを一つ取り除く、というルールです。fallout原作にもあるRAD=放射能MTGのルールに落とし込んだ形になります。汚染が強いほどライブラリーとライフを削られていきます。

 

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続いて“闇市場”と“闇市場”のサージfoil

ちょっと待てぇ!

 

最後のショーケース枠は

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フォグ・クロウラー<活力>”と“デスクロー・アルファ”です。

フォグ・クロウラー<活力>”は“活力”の絵違いです。他の自身がコントロールするクリーチャーがダメージに対しては無敵になり、かつ与えられたダメージ分大きくなっていくという強力なカードです。“冒涜の行動”とか打ちたくなりますね。


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デスクロー・アルファ”は戦場にでるか怪物的になることでパーマネント1つを破壊することができるクリーチャーです。生物としても十分なスペックを持ち、怪物的になることで都合2枚のパーマネントを除去できるなかなか強力なクリーチャーです。

 

とんだ“闇市場”祭りとなりましたが、このまま日本語版行っちゃいましょう!

 

日本語版まずはこちら!

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"機械化製法"と"太陽の指輪"!

"機械化製法"はアーティファクトコピーと特殊勝利効果を持ったカード。"エインシャント・カッパー・ドラゴン"などで宝物トークンを8つ以上生成し、"ヴィダルケンの宇宙儀"で相手ターンのエンド時に出せばあっという間に勝利目前です!


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お次は“創意工夫の傑作”と“鋼の監視者”。

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創意工夫の傑作”は戦場にある装備品のコピーになるアーティファクトです。統率者ではどんなに優れた装備品でも1枚しかデッキに入れることができないので、唯一無二の活躍をしてくれそうです。“鋼の監視者”はタップで自身がコントロールするアーティファクト・クリーチャーそれぞれに+1/+1カウンターを一つ乗せられます。“通電式キー”あたりと悪さをしそうな気がします。

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続いて“採取+最終”と“アルケイド・ギャノン”。

採取+最終”はモードを選べるソーサリーで、序盤は墓地からのクリーチャー回収、終盤は全体マイナス修正と腐りにくい性能です。”アルケイド・ギャノン“はルーティングを行うたびに探索カウンターを自身に乗せ、1ターンに1度、墓地からマナ総量が探索カウンターの数以下のアーティファクトや人間呪文を唱えられるという能力を持ちます。ぱっと見”墓場波、ムルドローサ“の軽い版のように感じますが今後の活躍に期待です。

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お次は“欺瞞の神殿”と“ダイアモンドシティ”。

欺瞞の神殿”はタップインで占術1ができる神殿サイクルの土地です。“ダイアモンドシティ”は盾カウンターをクリーチャーに付与できる土地ですが、盾カウンターを乗せるには色々条件や制約があります。アンタップインできるところは評価できる点だと思います。

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続いては“悪意の神殿”と“カットスローツのレイダー、ローズ”です。

神殿サイクルの土地ですね。“カットスローツのレイダー、ローズ”は攻撃した対戦相手ごとにジャンクトークンを生成する能力を持つカードです。そして、ジャンクトークンを生け贄に捧げるたびに赤マナを1点生み出すことができるので、追放したカードを唱えるためのマナも構えることができるなかなか器用なカードです。

 

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お次は“容赦無い潮流”と“報いの時”!

容赦無い潮流”は呪文を唱えるたびに増殖を行うエンチャントです。毒カウンターやRADカウンターを増やすことにも使えるのですが5マナと少々重め。“報いの時”はトークン以外のすべてのクリーチャーを破壊するリセット呪文です。兵士トークンなどを主軸としたデッキではかなり活躍しそうです。

 

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最後はこちら!“アサルトロン・インベーダー<歩行バリスタ”と“所持品管理”!

歩行バリスタ”が再録されていることは全く知らなかったのでサプライズでした!むむむ!かっこいい!!

所持品管理”は装備コスト踏み倒しカードですね。インスタントかつ刹那持ちなので、バットリとしてもかなり強力な呪文だと思います。

 

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物足りないよな!!ということで通常パックとは別に購入した統率者デッキに同梱されていたサンプルパックも開けてみたいと思います。

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やったね!!“秘儀の印鑑”ボーダーレス!!どのデッキに入れようか非常に悩むところです。

 

いかがだったでしょうか?なかなか入手困難になってきた商品ですが、バラエティ豊かなカードプールによるエキサイティングな開封が楽しめる商品です。ぜひお求めあれ!

 

話題が無いならパックを剥けばいいじゃない21 「RAVNICA:Clued EDITION」

どうも巨大です!今回は、普段の開封とは少し変わった商品紹介です!

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その名も「RAVNICA:Clued EDITION」!

マジックザギャザリングの多人数戦を楽しみつつ、謎解きゲームも楽しめると話題の商品です。

ちなみにですが、国によって違うのかもしれませんが「RAVNICA:Clue EDITION」と表記される場合もあるようです。X界隈でも、「ラヴニカ クルー」と「ラヴニカ クルード」の表記がバラついている状態ですね。

もともと、「CLUED」(クルード)というボードゲームがあり、今回はそのボードゲームとのコラボ商品のようです。(ちなみに、このCLUED自体が北米ではCLUEとして親しまれていることが、前述した表記のブレに繋がるようです)

 

今回の記事では、

①「RAVNICA:Clued EDITION」の内容物

②遊び方

③ボックストッパー開封

という順に紹介していこうと思います。

 

ではまずは①内容物から!


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その1

大型のストレージボックス。クルードエディションを遊ぶための全てがここに入っています。

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その2

事件ファイル封筒。ルール説明で詳しくお話ししますが、この封筒、超重要アイテムです。

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その3

メモ用紙。このゲームでは公開情報非公開情報がとても重要なので、各プレイヤーはこのメモにこっそり情報を記入していきます。

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その4

目隠し。その3のメモ用紙を隠すための目隠しです。4人で遊ぶことが推奨されていますので、4枚入っています。

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その5

プレイングガイド。後ほど頑張ってルールを説明します。

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その6

21枚のCluedカード(証拠カード)。凶器などが示されています。

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その7

RAVNICA:Clued EDITION ブースターパック8袋

ジャンプスタートのように、ここから二つ選んでシャッフルし、各プレイヤーのライブラリーとするようです。

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その8

ショックランドボックストッパー!オリジナルイラストのfoilショックランドがランダムで1枚封入されています。

 

では続いて②遊び方について、プレイングガイドを元にして説明していきます。

このゲームの勝利条件は二つです。一つは、封筒に隠された容疑者、凶器、犯行現場を全て当てること。もう一つは、すべてのプレイヤーを倒し最後の一人となることです。では、ゲームの準備から説明していきます。

ゲームの準備

まず、各プレイヤーは二つのRAVNICA:Clued EDITION ブースターパック開封し、合わせてシャッフルします。これがこのゲーム中のライブラリーとなります。

次に、21枚の証拠カード容疑者凶器犯行現場の3つの束に分けてそれぞれシャッフルします。そして、それぞれの束の1番上のカードをどのプレイヤーにも見えないようにして事件ファイル封筒にしまいます。その後、犯行現場カードの上から2枚を公開し、ゲームから取り除きます。この2枚の犯行現場カードは公開情報です。

また、これらの証拠カードはこの他のマジックザギャザリングのゲームでは使用できますが、今回は証拠カードとしてのみ使用し、ライブラリーや手札に混ざらないように、お互いのプレイヤーから隠しておきます。

残りの16枚の証拠カードを全て合わせてシャッフルし、プレイヤーに均等に配ります。これらのカードは非公開情報となるので、他のプレイヤーにバレないように隠しておく必要があります。

メモ用紙に公開された証拠と自分だけが知っている証拠の情報をメモします。このとき、内容物の目隠しを活用しましょう。ゲーム中はこの情報を得ていって、事件ファイル封筒に隠された三つの証拠を絞り込んでいきます。

これでゲームの準備は完了です。

 

ゲームの進行

ゲームはマジックザギャザリングの多人数戦に以下のルールが加えられています。

まず、プレイヤーのライフは30点からスタートすること。

一体以上のクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、Suggestion(提案)を行うこと。

提案とは、「私はこの犯罪は[容疑者]によって[凶器]を用いられて[犯行現場]で行われたと提案する。」という文法で容疑者凶器犯行現場を指定するものです。提案されたプレイヤーは自身が持つ証拠カードの中に指定されたカードがあった場合、提案を行ったプレイヤーのみにそのカードを見せます。複数の証拠カードが該当した場合、提案されたプレイヤーはそのうち1枚を選んで見せます。

複数のプレイヤーに同時に戦闘ダメージを与えた場合は、時計回りに順に証拠カードを見せられるまで提案を行われたように処理をしていきます。証拠カードを1枚見せられた時点で提案は終了です。

エンドステップの開始時、そのターンに提案を行っていなかった場合、あなたの墓地からマナ総量の合計が6以上になるようにカードを追放することで、全てのプレイヤーに同時に戦闘ダメージを与えたように提案を行うことができます。

また、証拠カードを他のプレイヤーに開示したプレイヤーは宝物トークを一つ得ることができます。

ライフを全て失う、ライブラリーアウトなどでゲームに敗北した場合、自分の持つ全ての証拠カードを全てのプレイヤーに公開します。

そして、各プレイヤーは自身のターンのエンドステップ開始時に、ゲーム中一度だけAccusation(告発)することができます。告発は「私は[容疑者]がGuildmage Boddyを[凶器]を用いて[犯行現場]で殺害したと告発する。」という文法で容疑者凶器犯行現場を指定するものです。告発を行なったならば、他のプレイヤーに見られないように事件ファイル封筒の中の証拠カードを見てその全てが指定した証拠と一致したならばあなたはこのゲームに勝利します!もし、告発に失敗した場合、他のプレイヤーに見られないように証拠カードを事件ファイル封筒に戻します。その後は提案も告発も行えませんが、他のプレイヤーからの提案には答えなければなりません。しかし、他のプレイヤーを全て倒してしまえばこのゲームに勝利することができます。

この手順でライフを守りながら情報を集め、3つの証拠を絞り込むか全てのプレイヤーを倒す、というゲームになります。メモ用紙には全ての証拠カードが記載されているので、誰が誰に何を提案したか、ということも記録しておくと重要な情報になりそうですね。また、自分が持っている証拠をあえて提案することで持っていないように見せかける、といったブラフをかけることもゲームをよりエキサイティングなものにするかもしれません。

 

さあ、最後は開封です。今回は、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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湿った墓”が当たりました!フレーバーを感じさせるイラストがいいですね。ムルドローサデッキにも使えそうなので悩むところです。

さて、今回は特殊な商品、「RAVNICA:Clued EDITION」を紹介しました。マジックザギャザリング謎解き、早くプレイしてみたいです!

以上、巨大でした!!

統率者よ永遠に⑨「初祖スリヴァー」

どうもこんにちは巨大です!今回は前回に引き続きスリヴァーの話題です。

今回語っていく統率者スリヴァーは「初祖スリヴァー」!

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スリヴァーデッキ第一弾では「スリヴァー軍団」を統率者にしていたのですが、secret lairのVHSバージョン初祖スリヴァー」をウキウキでデッキに入れてプレイしていたところ、こっちを統率者にした方が強いんじゃないか?ということで統率者を変更しました。

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スリヴァー軍団」はスリヴァーを横に展開すればするほど全体のサイズが上がっていく優秀な統率者なのですが、ポイントとなるスリヴァーを横に展開する能力に今ひとつ欠けています。ここで「初祖スリヴァー」の能力を説明すると、本体は続唱を持ったスリヴァーで、さらに自分が唱えるスリヴァー呪文に続唱を付与する能力を持っています。「初祖スリヴァー」を唱えた時点で続唱が発動し4マナ以下の呪文が捲れるまでライブラリートップを追放していきます。そして、4マナ以下の呪文が捲れたらそれを唱えても良いのですが、そこでスリヴァーが捲れるとさらにそのスリヴァーも続唱を待ちます。5マナ→4マナ→、、、と順調に行くと最大で5体のスリヴァーを一気に唱えることができます。基本的には前回紹介した統率者デッキ「スリヴァーの群れ」を改造したデッキなのですが、この続唱をフルに活用するために採用したカードなどを紹介していきます。

 

まずは、伝説のスリヴァー、「巣主スリヴァー」、「スリヴァー軍団」についてです。


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初祖スリヴァー」を含めたこの三体が並べばかなりのアドバンテージを取れるデッキですが、続唱はその呪文の点数で見たマナコスト未満のカードからしか唱えられないのでお互いに続唱で唱えることができません。そのために、5マナより大きい大身スリヴァー」やスリヴァーではありませんが「頂点壊滅獣」、名誉スリヴァー枠として「限りないもの、モロフォン」を採用し、これらの伝説のスリヴァーを出しやすくしています。


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続唱を最大限に活かしていくために階段状にマナコストが並んでいくと良いです。このデッキには2マナのスリヴァーが1番多く入っているのですが、1マナスリヴァーも2体入っています。


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ここでのポイントは、1マナスリヴァーの続唱の処理です。1マナ未満ということで0マナの呪文待機呪文を踏み倒して唱えることができます。

0マナとしては「ミシュラのガラク」や「魔力の墓所」を採用しています。


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待機呪文としては、先述した伝説スリヴァーをサーチできるように「不敬な教示者」を採用しています。

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特に、「巣主スリヴァー」は早めに唱えて破壊不能を付与したいですからね。

次に、続唱をサポートするカードについて紹介していきます。まずは、「末裔の道」と「仮面林の結節点」です。


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末裔の道」はアップキープ開始時にライブラリートップを公開し、そのカードが自分がコントロールするクリーチャーと共通のクリーチャータイプをもつクリーチャーならマナコストを支払わずに唱えても良い、というカードです。ここでのポイントは「戦場に出す」ではなく「唱えてもよい」というところです。つまり、続唱が発動するということです。「仮面林の結節点」でクリーチャータイプをインチキすれば「頂点壊滅獣」も踏み倒して唱えることができます。また、「仮面林の結節点」は擬似スリヴァートークである多相の戦士クリーチャートークを出せるところもナイスなポイントです。

次に、「内なる太陽、チミル」です。

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このデッキの弱点はカウンターで続唱が止められてしまうところですが、「内なる太陽、チミル」が戦場にあればその心配がなくなります。さらに、おまけとして終了ステップの発見5もついています。これも、伝説スリヴァーも出しやすくなりますし、唱えているので続唱もしっかり発動します。

 

いかがだったでしょうか。今回は「初祖スリヴァー」の「続唱」について注目してみました。スリヴァーデッキや続唱デッキを組みたい方の参考になればと思います。

それでは皆様、よいコマンダーライフを!

統率者よ永遠に⑧特別編「構築済デッキ スリヴァーの群れ」

お久しぶりです巨大です!

今回は特別編として、一体の統率者ではなく、統率者マスターズの構築済デッキより、「スリヴァーの群れ」についておすすめポイントやデッキ調整のポイントについて語ろうと思います。

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巨大は幼少期にデュエル・マスターズの漫画でMTGに初めて触れたのですが、主人公の切札勝舞がよくスリヴァーを使っていたことから、いつかスリヴァーをテーマとしたデッキを組みたいと思っていました。

そんなことを頭の片隅におきながらEDHに勤しんでいたところ、なんと、スリヴァーの構築済デッキが発売という情報が流れてきたではありませんか!近場のショップでは構築済デッキ四種セットの予約しか受け付けておらず、一旦見送ろうとも思ったのですが、発売日に一般販売する店舗があるとの噂を聞き、開店前に並んでなんと!購入することができました!!!

 

今回の構築済デッキのポイントはやはりスリヴァーデッキを組むにあたって必要な多様なスリヴァーが一気に手に入るというところでしょうか。

スリヴァーは歴史が長く、様々な能力をもったスリヴァーが存在します。そして、スリヴァーという種族の最も重要な特徴は全てのスリヴァーが能力を共有するということです。

そのため、飛行などの回避能力や、被覆や破壊不能などの除去耐性を場のスリヴァー全体に共有していくことで盤石なアドバンテージを得ることができます。

ただし、多くのスリヴァーは「あなたがコントロールするスリヴァー」ではなく「場のすべてのスリヴァー」に能力を共有してしまうので、同じくスリヴァーをテーマとしたデッキにあたった時はご注意を!

構築済デッキには「風乗りスリヴァー」などの飛行を付与するスリヴァーや、破壊不能を付与する「巣主スリヴァー」、被覆を付与する「水晶スリヴァー」をはじめとした多種多様なスリヴァーが新録カードも合わせて40種類以上一気に手に入ります。


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これをベースに統率者にあわせてスリヴァーを足し引きして調整していくと、自然とデッキが組み上がっていくと思います。なので、巨大のように一からスリヴァーデッキを組むぞ!という方にはとてもおすすめです。

 

統率者について

スリヴァーの群れ」に収録されている使用可能な統率者はパッケージを飾る「スリヴァーの墳母」、先ほども紹介した「巣主スリヴァー」、そして「生物学者、ルカルメル」の3体です。まずは、「スリヴァーの墳母」について。

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このクリーチャーは統率者戦に向けて作られた新録のスリヴァーです。まず、第一の能力として「あなたがコントロールするスリヴァーにはレジェンドルールは適用されない」を持ちます。これは第二の能力のための能力なのですが、この時点で少し強いのでは?とこの記事を書いていて思いました。理由は後述します。そして第二の能力は「あなたの墓地にある各スリヴァー・クリーチャー・カードは再演Xを持つ。Xはそれのマナ総量に等しい」です。再演は統率者レジェンズから登場した割と新めのメカニズムで、墓地にそにクリーチャーがある状態で再演コストを支払うと各対戦相手ごとにその対戦相手を攻撃するコピーを生成します。(4人対戦なら3体)この時、レジェンドルールが適用されてしまうとコピートークンが消滅してしまうので、それを防ぐために第一の能力があるわけです。再演で生成されるコピートークンは速攻を持ち、ターン終了時に破壊されます。全除去などでブロッカーをどかして墓地をスリヴァーで肥やし、一気にスリヴァーを再演することで全ての対戦相手に大ダメージを与えることができます。そして、第三の能力として自身も再演5を持ちます。自身が再演を持つことで、一度墓地に落とされても墓地から再演で唱えることができるので統率者税を節約することができます。また、能力の影響を受けるのは「自分の墓地にあるスリヴァー」だけなので、スリヴァーミラーでもアドバンテージを得ることができます。

このカードの能力をフルに扱うためには、墓地に大量のスリヴァーがあること再演用の大量のマナ(無色でも可)の2点が重要になると思います。個人的には前者の条件が厳しいと感じました。スリヴァーという種族の特徴上、できるだけ横並びにキープして盤面のアドバンテージを得続けることが重要だと考え、積極的に墓地に落としていくというデッキプランはどこか後ろ向きのような気がしたからです。あと、破壊不能とかを付与する戦法なので、追放除去をくらって結局墓地に落ちないっていう場面も多いのでその点も気になりました。なので今回は統率者としての採用を見送りました。

 

次は「巣主スリヴァー」です。

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こちらはシンプルに自分のコントロールするスリヴァーに破壊不能を与える能力です。スリヴァーはやはり横に展開してこそアドバンテージを得られる種族なので除去に対する耐性をしっかりつけていきたいところ。統率者に指定すれば追放されようが何をされようが蘇ります。しかしこちらも決定打に欠けるため統率者としては不採用。

 

最後は「生物学者、ルカルメル」です。

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このクリーチャー自身はスリヴァーではありませんが、スリヴァーを強力にサポートする能力を持っています。

ルカルメルが戦場に出るに際しクリーチャー・タイプを一つ選びます。そして自分がコントロールするスリヴァーと、トークンでないクリーチャー(墓地や手札、山札などを含む)は本来のクリーチャー・タイプに加えてその選ばれたクリーチャー・タイプを持つ、という能力を持ちます。加えてスリヴァー・トークンを生成する能力も持っているので、スリヴァーのみトークンでも選ばれたクリーチャー・タイプを与えられます。私はまだまだ部族コンボには詳しくないですが、クリーチャーの何割かを別の部族にしてスリヴァーを指定して「こいつはスリヴァー」と言い張ったり、反対にデッキのほとんどをスリヴァーにしておいて別の種族を指定して「こいつはスリヴァー・人間」と言い張ったりすることができます。色々な可能性を感じるカードですが、今回はできるだけ混じりっ気なしのスリヴァーデッキを組みたかったので不採用。

 

この時点で構築済デッキに収録されている全ての統率者候補は不採用となったわけですが、今回統率者として採用したのは次のカード!

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そう!「スリヴァー軍団」です。シークレットレイヤー版がお安く手に入ったのでそちらを採用しました。

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このカードは、自身を除いたスリヴァーの数だけ+1/+1修正を与える能力を持ちます。スリヴァー限定の「旗印」みたいな感じですね。

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スリヴァーを横並びにすることで全体のサイズを上げ、一気に対戦相手のライフを削っていくデッキプランです。自身のスタッツも7/7と大きいため、飛行などの回避能力を付与しつつスリヴァーを並べていけば統率者ワンパン21点も狙えます。メインで使っているムルドローサデッキが無限コンボを主軸としたデッキプランなので、今回はアグレッシブなコンバットしまくりデッキにしてみました。

 

マナベースについて

構築済デッキは基本的に収録されているカードを入れ替えてデッキパワーをあげていくことで構築戦に耐えるレベルのデッキに育っていきます。もちろん、構築済デッキに手を入れずに持ち寄ってそのまま対戦するなど、レベルを合わせた楽しみ方もありますが、巨大は自分のカード資産や趣味予算に合わせてできるだけデッキパワーを上げていきたいタイプなので、今回はまずはマナベースから手を入れていくことにしました。というのもこの「スリヴァーの群れ」、土地が非常に弱いんですよね。5色デッキということから①バランスよく各色をそろえられること、スリヴァーデッキということから②テンポよくマナを出して序盤からスリヴァーを展開していく、という2点が非常に重要になってきます。①については全色土地や全色マナファクト、複数色のマナが出る土地が入っているのでそれなりに達成しているのですが②のテンポがネックになってきます。このテンポの悪さは、タップイン土地を多く採用しているからだと考えられます。例えばこのデッキに収録されている「氾濫原」。タップして生贄に捧げることで平地カードか島カードを持って来れるフェッチランドですが確定タップインです。土地を持ってくるために1点のライフを支払う必要があるもののアンタップインできる「溢れかえる岸辺」の下位互換と捉えることができます。


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多色土地についても同様です。収録されている「まばらな木立ち」は基本土地タイプを持った2色土地ですが確定タップインです。同じく収録されている「燃えがらの林間地」も基本土地タイプを持った2色土地ですが、2つ以上の基本土地をコントロールしていない限りタップインという制約があります。特に今回は5色デッキなので土地の調整をしていくと最終的な基本土地の採用枚数は5~7枚程度になることが予想されます。そうなるとこの条件を安定してクリアすることは難しくなります。ゲーム中いつでも支払うことができるライフを支払うだけでアンタップインできる血の墓所」などのショックランドに入れ替えていくとテンポがよくなってきます。


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3色土地については「開拓地の野営地」などが収録されていますが、こちらは基本土地タイプを持っておらず、フェッチランドで持ってくることができません。基本土地タイプを持っていておまけにサイクリングもついている「ケトリアのトライオーム」などのトライオームと入れ替えるとよいでしょう。


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まだこのデッキは数えるほどしかプレイしていませんが、持っている範囲だけでも上記のカードを調整するとかなりテンポよく、また色事故も少なくマナを出せるようになりました。

ついでにこのデッキに相性のいい土地カードを紹介します。スリヴァー・部族デッキなので「魂の洞窟」と「スリヴァーの巣」です。


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魂の洞窟」は無理だとしても「スリヴァーの巣」はぜひ収録して欲しかったカードですが残念ながら収録されていません。「魂の洞窟」は「イクサラン:失われし洞窟」で再録されることが発表されましたので、これまでよりは手に入れやすくなると期待しましょう。

 

新録カードについて

スリヴァーの群れ」には10枚の新録カードが収録されています。まずはクリーチャー・カードから紹介していきましょう。

スリヴァーの墳母」、「生物学者、ルカルメル」については先ほど紹介したので割愛します。


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スリヴァーの墳母」に続き、さらに5体の新たなスリヴァーが収録されています。まずは「威厳スリヴァー」と「挑発スリヴァー」。


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威厳スリヴァー」は統治者になれる能力を持つスリヴァーです。さらに、自分が既に統治者である場合、スリヴァーを出す度にスリヴァーに+1/+1修正を与える全体強化も強力です。少しだけプレイした感想ですが、スリヴァーを横の展開するデッキプラン上、統治者を維持することは得意なデッキのように感じました。エンド時の統治者ドローで手札を補充できることも魅力です。「挑発スリヴァー」は戦場に出た時にクリーチャー一体を使嗾する能力を持ちます。エルドラージの滅殺を避ける時などに役立ちます。

次は「ラゾテプ・スリヴァー」、「気まぐれスリヴァー」、「孵卵スリヴァー」の三体。


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ラゾテプ・スリヴァー」は加虐2と死亡時のスリヴァー動員2を共有するスリヴァーです。加虐2はスリヴァーを横に展開していればなかなかの圧をかけられると思います。スリヴァー動員2はスリヴァー・トークンでは誘発しない点と、スリヴァー・軍団一体に集約されてしまうため、横への展開力が低いところが少し気になりますね。「気まぐれスリヴァー」は戦闘ダメージを与えるたび、デッキトップを追放し、それをこのターンの間唱えてよいという衝動的ドローを共有するスリヴァーです。スリヴァーを横に展開するためにはドローを強化したり続唱したりして毎ターン1体以上のスリヴァーを展開していくことが望ましいので、その点で貢献してくれそうです。

孵卵スリヴァー」は複製を共有するスリヴァーです。前述した「スリヴァーの墳母」の「あなたのコントロールするスリヴァーにはレジェンドルールは適用されない」能力が強いのでは?というのはこのスリヴァーとの組み合わせによるものです。「孵卵スリヴァー」、「スリヴァーの墳母」、「スリヴァー軍団」が場にある場合「スリヴァー軍団」をコピーし放題になります。そうすると盤面のスリヴァーのサイズが一気に大きくなるので対戦相手を一気にワンパンすることも夢ではありません。なかなか悪用のしがいがあるスリヴァーだと思います。

 

お次はスリヴァーではありませんが「リトヤラのタイタン」。

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いわゆる名誉スリヴァー枠ですね。戦場に出た時に選んだクリーチャー・タイプを自身に追加します。そして、「リトヤラのタイタン」が戦場に出るか攻撃するたびに、戦場にありこれでなく、これと共通のクリーチャー・タイプをもつクリーチャー一体につき一枚ドローし一枚カードを捨てるを選択してもよい、というカードです。このデッキではスリヴァーを選択することで手札をかなり自由に入れ替えることができます。墓地を再利用できるカードと組み合わせるとさらに強力そうですが「偏向はたき」と入れ替えたので今回は不採用。

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次は呪文の「末裔の怒り」と「祖先のために」です。


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末裔の怒り」は赤のエンチャントで、クリーチャー1体以上が対戦相手にダメージを与えるたびにそのクリーチャーを生贄にささげ、そのクリーチャーと共通のクリーチャー・タイプをもつカードがめくれるまでデッキの上から1枚ずつカードをめくり、戦場に出す、という能力を持ちます。スリヴァー・トークンや能力が重複して不要となったスリヴァーを確実に新しいスリヴァーと入れ替えられる能力です。中盤〜終盤にかけてスリヴァーは展開できてるけど決め手に欠けるなぁという時に有効なカードを引っ張ってこれる可能性のあるカードですね。

祖先のために」はフラッシュバックを持った部族ドローカードです。デッキトップ6枚を見てその中にある指定したクリーチャー・タイプを持つカードを好きな枚数だけ手札に加えることができます。スリヴァーをコンスタントに展開していくには手札にスリヴァーを補充することが重要です。フラッシュバックも使えば一気にデッキトップ12枚からスリヴァーを集められます。

 

まとめ

これまで語った通り、豊富なスリヴァーが手に入り、少しの調整で十分戦えるようなデッキが組めるので、今からスリヴァーデッキを組みたい!というかたには「スリヴァーの群れ」はとてもお勧めできる商品です。少し前は価格も高騰気味でしたが、記事執筆時点では少し落ち着いて来たように思います。コレクターブースターサンプルパックも同梱されていてお得なので、ぜひ手に取ってみてください!

 

それでは皆様、よいコマンダーライフを!!

ネタバレアリで語ろうや①「仮面ライダーBLACK SUNは星一つ!」

どうも巨大です!

大人気コーナー!ネタバレアリで語ろうやの第一回です

今回はAmazon Prime videoで2022年10月28日から全10話で公開された「仮面ライダー BLACK SUN」について語っていこうと思います!

星一つです!

目次は以下のようになっています

  1. 創作物に対する基本的な巨大のスタンス
  2. 本作を視聴した動機
  3. 本作のおもしろくないと思ったところ(ネタバレアリ)
  4. まとめ

それでは早速語ろうや!!

 

1.創作物に対する基本的な巨大のスタンス

 私は幼い頃からアニメや漫画、小説、映画にドラマなど、様々な創作物に触れてきました。その頃は一視聴者、一消費者としてなんとなくコンテンツを消費していたのですが、ある頃からコンテンツのテーマ性や作品そのものがなぜ面白いのかというところを少しずつ言語化するようになってきました。そんな時、以下のポイントを意識してコンテンツに触れると、より楽しめるという自分なりのコツみたいなものがまとまってきました。

①作品のテーマは何か

 その作品の1番伝えたいものは何か、ということを意識するという観点です。戦争の悲惨さを伝えたいのか、人種差別の愚かさを伝えたいのか、人間の生きる力の素晴らしさを伝えたいのか、制作側の意図は必ずあるのでしょうが、自分なりにテーマを読み取ろうとしながら作品に触れるとより楽しめるような気がします。

②作品はそれ単品として成立しているか

 私は、創作物はその作品を一単位として成立しているかどうか、という点を意識しています。例えば、ある映画作品があるとして、その映画を一度観るだけで観客が満足できるかどうか、ということです。そのためには、作品の中で公開される情報について分類、注目する必要があります。

全ての観客に初見で共有される情報

  物語の進行上絶対に全ての観客が初見で理解できなければいけない情報です。どこまで初見で理解できるかという線引きが非常に重要なポイントになってきます。これが多すぎるとよくある登場人物にいちいち全ての事柄をセリフで説明させる駄作になってしまったり、ナレーションまみれの作品になってしまったりします。逆に少なすぎると結局どんな映画かわからなかったねという風になってしまいます。

  例1)登場人物Aは主人公と敵対する組織の幹部の息子で物語終盤で裏切った

  例2)B国とC国はDという資源をめぐって長年戦争をしている。Dは小国であるB国でしか採掘できないが、軍事大国であるC国は兵器を動かすための燃料としてDを独占したい

  例1、例2ともに作品を通してこの情報を観客が得られないと話の流れが全くわからなくなってしまいますよね。ただ、そこをナレーションやセリフだけの説明に頼らず、上手い塩梅で観客に伝えられるのが良い作品の条件の一つだと思います。巨大はけっこうこの情報の出し方やちゃんと出してるかな?という点に着目しがちです。私は一回観て意味がわからなかったらその作品は面白いとは思えません

その作品や製作者のコアなファンなら初見で共有される情報

  物語の進行上必須ではないが、理解できるとちょっと通ぶれたり、ニヤリとできたりする情報です。ちなみに巨大はけっこうこういう要素は好きです。確かめるために一度観た作品をもう一度観ることもあります。

  例1)登場人物Aが裏切り者という正体を明かす時、その監督が裏切り者が出た時によく使うBGMが流れていたから一瞬早く裏切り者だとわかる

  例2)同じ監督の別の作品でも物語の進行上重要なアイテムとしてDという物質が登場している

  どちらも作品の世界を広げてくれる情報ですね

作品を複数回視聴することで得られる情報

  結末を知った上で見返すとあ〜だからあの時!ってなるやつです。ただ、この情報とⅠの情報を使い分ける匙加減が非常に難しいところだと思います。その塩梅が良い作品は名作が多い気がします。

例1)登場人物Aは物語序盤の戦いで主人公が不利になるように(わざと)ミスをしている

例2)思いつきませんでした

 

Ⅳ作品以外の媒体から得られる情報

 映画のパンフレットを見たり、メディアミックスされた別媒体の作品から得られる情報です。この情報も作品の世界を広げてくれるのですが、この情報をⅠの情報として取り扱って欲しくないですね。作品はそれ一つで作品として完結していなければ私は嫌なので、作品としての完成度が低いと感じてしまいます

例1)登場人物Aは幼い頃に主人公に命を助けられているので裏切り者としての自分に葛藤している(幼い頃に助けられたことは映画のパンフレットにのみキャストインタビューとして記載されている)

例2)C国はB国以前にE国を侵略、制圧したことでDを兵器運用に活用する技術を得た(小説版の情報)

 

以上の2点を意識して創作物に触れているので、①テーマが理解できるかどうか、②初見でしっかり楽しめるか、ということが私の感じるさくひんの面白さにつながると思います。

 

2.本作を視聴した動機

 私は仮面ライダーファンです。リアルタイムではクウガから視聴していました。ブラックは少し世代がずれているのであまり触れられていませんが、大体のストーリーを知っていることや、オリジナル版のデザインが好きなところで本作は気になっていました。主人公二人のキャストも最近注目している俳優さんだったので視聴した動機の一つです。なぜか映画だと思い込んでいたのですが、ドラマで、しかもAmazonで観られると聞いて喜んだ覚えがあります。なので、一仮面ライダーファンとしてこの作品を視聴した、というのが本作を視聴した動機となるのでしょうか。

 

3.本作のおもしろくないと思ったところ(ネタバレアリ)

前述しましたが、私は初見で理解できるかどうかということも重視して作品を観ています。この記事も作品を一回視聴しただけの状態で執筆しています。見落としや間違いなどありましたら、Twitterでの返信やこの記事へのコメントでご指摘いただければと思います。なお、その際には「第○話のこの辺で説明しているよ」などとご教示いただけると助かります。

※ここから作品の結末に関わる重大なネタバレがあります。閲覧にはご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①怪人の分類

本作は怪人への差別、人間と怪人の確執が大きなテーマとなっているのですが、その怪人の分類があまりにも説明不足ではないかと感じました。

作中でよく「下級怪人」という言葉が出てくるのですが、一体どんな怪人のことを下級怪人というのかの説明はありません。「上級怪人」が存在するかどうかも説明はありません。おそらくゴルゴム党の幹部や三神官など、戦闘力が高い怪人が「上級怪人」に相当するものと視聴者が推測するにとどまっています。また、なぜ、「下級怪人」なるものが存在するのかもわかりません。

これは、そもそもの怪人のルーツが物語の進行上かなり重要なポイントなのですが、そこも曖昧な説明になっています。

1.本編(2022年?)の80年前の旧日本軍(と思われる組織)の研究によって最初の怪人が生まれた=創世王

怪人を作るにはなんか大事そうな石(本編説明なし)とベルトを外科手術で体内に埋め込む

2.創世王が誕生した後は、創世王から採取される300mlほどのエキス(クジラ、ノミのセリフから推定)、なんか大事そうな石、ベルト(葵がベルトを持っていることからどうやら埋め込まれている様子)、生き物の死骸を使うことで比較的安定してその生き物の特徴をもった怪人を作ることができるようになった

3.怪人と人間(あるいは怪人と怪人も?説明なし)は生殖可能で生まれた子どもは怪人になる(ならないかもしれないがそこは説明なし)

つまり怪人の中には

Ⅰ.創世王

Ⅱ.創世王のエキスを元に改造された元人間の怪人

Ⅲ.Ⅱの怪人と人間の子どもとして生まれた生まれながらの怪人

Ⅳ.Ⅱの怪人と怪人の子どもとして生まれた生まれながらの怪人

ⅴ.Ⅲ、Ⅳの怪人の子どもとして生まれた生まれながらの怪人

の少なくとも五種類の怪人がいることが推察されるわけなのですが、その中で序列があるかどうかは不明です。(創世王は別格に強いことは本編描写アリ)

 スラム街で暮らしている下級怪人は恐らくⅴなのかと思います。怪人が実験で生まれたことを知らないようなので。というか、ⅴの怪人の数が多すぎるような気もするんですよね。創世王が改造されたのがおよそ80年前と考えると、その直後から生殖可能な年齢の若者がガンガン改造されていったとしても本編開始時点では第四世代、第五世代の怪人がほとんどなのではないでしょうか。それがあれだけの規模で世間に認識、差別されるレベルにまで増えているのは謎です。バスでの「このバス怪人乗せるの〜?」などのやり取りを見るに、少なくとも本作の舞台となった都市では人口の数%以上が怪人になっていると推測されます。仮に本作の日本の人口を1億人と仮定すると1%でも全国で100万人の怪人がいると考えられます。本作中の描写によると、怪人は子沢山というわけではなく、人間と同程度の出生率であることが推察されます。50万人くらいをⅡの怪人として改造したとしても、怪人は人工的なものではなく、自然発生したものだと思っているⅴの怪人はそんなに数が増えるのでしょうか?作中の描写では「怪人は500年前からいる」「怪人は人間より先に生まれた」と主張している怪人もしくは怪人を支持する人間がいるようですが、そんな吹けば飛ぶような主張をするでしょうか?このあたりのモヤモヤが最後まで解消されずに終わってしまったところが、おもしろくなかったと感じてしまったところの一つです。

 また、ベルトを持った怪人とベルトを持っていないと思われる怪人の表現も謎でした。作中、明確にベルトを持っていることが表現されているのはブラックサン=光太郎、シャドウムーン=信彦、カマキリ怪人=葵の3体のみですが、少なくとも改造されて人間から怪人になった怪人はベルトを持っているはずなので、そこは演出として明確に表現してほしかったところです。ベルトを持っている=改造された怪人=戦闘能力が高いといった図式が明確に表現されていればより違和感なく物語に没頭できたはずです。三神官は明らかに他の怪人よりも戦闘力が高いのですが、三神官だけでもベルトを見せるシーンがあったり、中にはベルトがないのに強い成り上がりの怪人がいたりすると、さらに多様なキャラクターの見せ方ができたような気がします。三神官がなぜ強いのかということも全く説明はありませんでした。

 怪人の自由意志についても疑問が残ります。作中、葵の父親が無理やりカニ怪人に改造され、葵を襲うシーンがあるのですが、父親の自由意志はどこにいったのでしょうか。その後、葵本人も無理やりカマキリ怪人に改造されるのですが、改造直後は暴走してブラックサンを襲ったものの、その後は自由意志をもって行動しています。この違いはなんなのでしょうか。葵の父親はまるで洗脳されているかのように葵を襲ってきていましたが、怪人または怪人と人間を洗脳する技術が確立されているのでしょうか。ちなみに、葵の父親を洗脳する描写はありません。堂波総理は裏で怪人を一体8000万円ほどでオークションにかけて売り出していましたが、洗脳済みの怪人を売っているのでしょうか。疑問は尽きません。

 

②キングストーンの扱い

 怪人は腹(胸?)に石があるそうです。これは明確にコウモリとクジラがニックに説明するシーンがありました。①で説明した怪人を作るときに使うなんか大事そうな石がこの石に該当するのだと考えられるのですが、この説明だと恐らく生まれながらの怪人も石をもっていることが推測されます。ブラックサンとシャドームーンは怪人に改造されるときに普通の石ではなく、キングストーンを使われていることが特別なようです。また、キングストーンは二つそろえることで強い力をもった怪人から新たな創世王を生み出すことができるため、非常に重要なアイテムとして作中では奪い合いが行われています。ですが、このキングストーンおよび怪人の持つ石の扱いが非常にお粗末なものに思えるのです。

 まず、第一にその石が何なのかという説明が一切ありません。科学者が大事そうに容器から取り出すシーンがありますが、生成過程についてはなんの説明がありません。創世王を生み出すキングストーンなら、最初に創世王が改造された時に使われた石、みたいなオリジンが必要な気がしますがそんなものはまったくありません。光太郎と信彦が改造される時に大事そうに容器から取り出されるだけです。

 さらには、その石がなんのために必要なのか、という点についても説明不足に感じます。キングストーンに関しては作中、光太郎と信彦がゆかりに「怪人は石を持っているんでしょう?見せて」と言われてでかい尿管結石が出たから持ち歩いてるぜぐらいのテンションでほいっと渡していましたがそんなに簡単に取り出せていいものなのでしょうか?そのシーンは作中の現在時点の30年前なので、30年間は光太郎、信彦共に石なしで生活しているハズなのですがなんの問題もないようです。怪人への変身もできます。作中では、最初はブラックサン、シャドームーン共に黒バッタ怪人、銀バッタ怪人に変身しており、キングストーンを体内に入れると仮面ライダーに変身するのかと思ったら特にそんなこともなく、感情の高まりで一線を越えたところで仮面ライダーに変身する、という流れでした。

 つまり、怪人がもつ石は、怪人を作る時には必要だがその後の生活や戦闘、変身にはなんの意味ももたない石、ということが推測されます。しかも取り出し自由です。このことからキングストーンも同様に、創世王を生み出すためには必要だが、その後の生活や戦闘、変身にはなんの意味ももたない石(創世王は恐らく変身しっぱなしだが)ということが推測されます。物語終盤ではキングストーンの力で光太郎が黒創世王となり、葵にサタンサーベルで刺されて絶命するのですが、肉体は灰になり、ふたつのキングストーンだけが残りました。キングストーンを破壊できるかどうかは作中では説明がありませんでしたが、作品終了後も創世王をめぐり、永遠にキングストーンの奪い合いが行われることが示唆されるシーンだと思いました。ここで気になってくるのは、じゃあ普通の怪人に石って必要なの?という点です。怪人にとっての石は変身する時に必要、とか力の源、とかいう設定がある上でその上位互換としてキングストーンが存在する、とかならよかったのですが、その辺りがもやもやしました。うまく言語化できないのですが、作中序盤から「キングストーンはキングストーンだからすごいんだ!奪い合うんだ!」と押し付けられているような気がしてあまりおもしろく感じられませんでした。

 ちなみにサタンサーベルの設定はgoodでした。創世王を守る剣が創世王を倒すための剣という設定も、その情報が公開されるタイミングも非常に良かったです。ビルゲニアから葵へと所有者が移る過程も良かったですね。

 

③唐突な「変身」

 物語中盤で光太郎は黒バッタから完全態である仮面ライダーに「変身」するようになります。これまでは無言で変身していたのにここからはポーズもつけて「変身!!」と叫んでから変身するようになります。なぜでしょうか。物語後半で信彦は銀バッタから完全態である仮面ライダーに「変身」するようになります。これまでは無言で変身していたのにここからはポーズもつけて「変身!!」と叫んでから返信するようになります。なぜでしょうか。物語終盤には葵が人間態からベルトを出して、ポーズをつけて「変身!!」と叫んでから返信するようになります。これは、光太郎の意思を受け継いでいるからとわかります。問題なのは、光太郎と信彦の「唐突な変身」です。

 この作品のエンディングから、作品の重要なテーマの一つとして「戦う意思が受け継がれる」というものがあると感じました。葵は光太郎の意思を受け継いだので「変身」します。それは明確に描写されていて、納得のいく展開です。ではなぜ光太郎と信彦は「変身」するのでしょうか。二人とも、なぜか完全態になった途端に唐突に「変身」するようになりました。作中に明確に登場する完全態は光太郎と信彦の二人だけですが、ダロムあたりが「完全態になったのか、、、」と驚いていたので怪人80年の歴史の中では完全態になった怪人は何体か確認されているようです。ちなみに「完全態」という言葉もこのダロムのセリフで一回登場するだけだったと記憶しています。では、「完全態」とは何なのでしょうか。作中では一切の説明がありません。ブラックサンとシャドームーンは姿が変わって明らかに戦闘力が上がっている感じがしますがそれ以外の描写は見受けられません。ブラックサンとシャドームーン以外に完全態の怪人がいるのかどうかもわかりません。完全態になると「変身」しなければならないという設定があるのかと思いきやそういった説明も全くありません。二人とも、なぜかそんな約束事があったかのように、完全態になった途端に「変身」するのです。過去編で「俺は人間でも怪人でもあるんだ。だからどっちの命も大切にしたい。そんな命を守るために"変身"して戦ってるんだ」という人物の影響を受けているのならわかるのですがそんな人物は存在しません。二人の変身シーンはとてもかっこいいのですが、それに至る動機が不明すぎるので「どうした光太郎?」「どうした信彦?」という疑問が先に出てきてしまうのです。

 

④「ヘブン」は必要だったのか?

※11/16に追記

 作中のアイテムとして「ヘブン」というものが存在します。ゼリー状で怪人が経口接種することで快楽を得ることができるようです。その他に、ヘブンを食べ続けると歳をとらなくなる、治らなそうな怪我が治る、訓練をした後に(身体を痛めつけたあと?)にヘブンを食べるとなんかいいらしい、などの効果があります。訓練したあとにはヘブンを食え!っと言われて食べた怪人たちがうおーってなってたのでより力が強くなるとかなんかそんな効果があることが推測されます。

 ヘブンの材料は創世王から採取されるエキス人間です。作中、創世王は死期が近づいており、採取できるエキスの量が減っているため、それに伴い生成されるヘブンの量も限りがあることがちょっと問題になっています。ゴルゴム党には「残りのヘブンは全て総理に回すぞ」派がいたようですがこの発言の真意は不明です。怪人を作らせていた総理(現総理の祖父)と現総理を同じくルー大柴さんが演じているので、総理は実は怪人で、ヘブンを取り続けることで代替わりを演じつつ総理であり続けたことを暗示しているのかと思いましたがそんなことはありませんでした。総理は普通の人間のようなので総理自身にはヘブンは必要ありません。おそらく、演出上は総理も怪人なのでは、、、という推測をさせるためのミスリードだと思うのですが、それにしても整合性はとって欲しいものです。総理の側近の怪人のためにヘブンを確保する必要があるとか、総理の妻が怪人だからヘブンが必要とか、そういう理由づけが必要だと思いました。

 また、ヘブンのもう一つの材料が人間、というのも引っかかる点でした。恐らく、怪人は人間を食べることで力を得る、人間とは共存できない生物である、ということを表現、強調したかったのではないかと巨大は推測したのですが、そのためにゴルゴム党に人間奴隷を囲っているという設定は流石にむちゃくちゃだと思いました。ゴルゴム党に囲われている人間奴隷達はヘブンの材料である他に、怪人化させてオークションに出される商品でもあるように描写されていました。作中では明確に、怪人と人間が共存するスラムが存在することが描写されているのですが、そこから攫ってきたのですかね?作中では怪人に対する人間や差別的な態度や行為が問題になっていますが、流石に人間をぽこぽこ攫ってくるのはいかがなものでしょうか。怪人が人を攫って食っているという噂が流布されている、など怪人をスケープゴートにするような描写があればまだ納得できるのですが、特にそのような描写はありませんでした。怪人がいます、人間もいます、人間がけっこう行方不明になっています、以上です、と言われても流石に納得できません。怪人による食人文化が噂されていることや、行方不明者が異常に多いなどの描写は必要だったのではないでしょうか。前者は怪人差別の過激派であるヘイターにメガホンで喋らせれば描写できますし、後者は何度かある国会での審議のシーンで話題に出したり、行方不明者のビラが大量に貼られた掲示板を映したりするだけで描写できるはずです。これらの描写がないために、よくわからねえ再現して食べてみたらちょっと美味しそうなヘブンという可哀想なアイテムが出来上がってしまいました。

 さて、忌み子として誕生してしまったヘブンですが、製作サイドとしては実は重要な意味をもっていました。ヘブンの効果①である食べ続けると歳を取らなくなるという設定により、西島 秀俊さん(51歳)と中村倫也さん(35歳)(両名とも記事執筆時点の年齢)を同い年として無理なく描写することができるのです!本作では、現在(恐らく2022年)と30年前を交互に描写していくことでストーリーが展開していきます。この手法は巨大は結構好みです。仮面ライダーキバもこんな感じでしたよね。中村倫也さん演じる信彦が30年前から歳を取らなくなったことで、30年後の現在でも中村倫也さんのまま演じることができるよ!そうじゃないだろ!!!!それはただのキャスティングの都合、はっきり言ってミスだろ!!

 このキャストで物語を展開したいのであれば

A案:ヘブンの描写をちゃんとする

B案:創世王は30年に一度の日食の日にしか生まれない。信彦は光太郎の次の日食の日に生まれた、など、年齢が違うことが納得できる脚本を書く

の2沢しかないと巨大は思います。ここに

C案:いっけなぁーい。同い年のキャラクターに全然年齢が違う人をキャスティングしちゃったぁ。あ!歳をとらなくなるアイテムを登場させればいいんだぁー。

をやった(ように見える)のが本作です。十分に描写されていれば、人間と怪人が根本的に共存できないという物語の根幹に迫るアイテムになったはずのヘブンが、キャスティングの道具に成り下がってしまったのです。

 

4.まとめ

 以上のように、

①本作の重要なテーマになっている怪人差別、怪人と人間との確執の本質へと至る怪人の設定の不明瞭さ

②作中での最重要アイテムであるキングストーンの扱い

③最も視聴者が求めていたであろうかっこいい「変身」の動機が行方不明

④重要なはずなのに描写があまりにもお粗末なため、キャスティングの道具に成り下がった「ヘブン」

という3点が気になってしまい、この作品は面白くないと評価しました。他にも、あの貝の汁はなんだったのか?など疑問は尽きません。

 もちろん、良かった点もあります。前述した通りサタンサーベルの設定はよかったですし、キャスティングもいいですね。仮面ライダーやベルトのデザインも素晴らしいですし、何より最終回のオープニングが良かったです。途中で挫折してしまった人にも、最終回のオープニングだけは観ていただきたいと思っています。

 そんな良かった点も含めて、仮面ライダーBLACK SUNの最終評価は星5つ中の星1つです!

 以上!巨大でした!

話題がなければパックを剥けばいいじゃない20

 

どうも巨大です!

久しぶりの更新となりました

 

今回の注目情報は以下の記事をご覧ください

マジック公認店舗で買い物&イベントに参加してプロモカードをゲット!「ストアウェルカムバックキャンペーン」|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

緊急事態宣言が解除され、店舗でのイベントが続々と再開される中、「ストアウェルカムバックキャンペーン」が11月12日(金)より開催されました!

このキャンペーンは主に以下の2つの内容となっています

①5000円以上の未開封MTG商品購入で旧枠foilプロモ版寓話の小道」プレゼント

②店舗イベント参加で5種類の旧枠foilプロモ版カードから1枚プレゼント

 

今回は早速「寓話の小道」プロモカードを入手してきました!

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いやぁ美しいですね!時のらせんリマスターモダンホライゾン2での旧枠カード収録の時から旧枠カードには注目していましたが、自分としてもスタンダードやEDHで使いまくっていた「寓話の小道」が旧枠化とは胸が熱くなりました!

今回、このプロモカードを手に入れるに際して購入した商品はこちら!

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モダンホライゾン2コレクターブースター(英語)とモダンホライゾン2セットブースター!!

この2パックで5100円ほどと、今回の条件を満たすのにちょうどよかったです。

 

モダンホライゾン2は2021年6月11日に発売された特殊セットです。モダンリーガルな新録カードと再録カードで構成されています。

前述しましたが一部のカードは旧枠バージョンも収録されています。対抗色フェッチランドの旧枠は発売当時話題になりましたね!

その他にも注目の新規カードが目白押し。

敏捷なこそ泥、ラガバン」や「ウルザの物語」は環境を席巻している注目カードですね


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また、最近「孤独」が注目されているインカーネーションサイクルも要チェックです!


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それでは早速、セットブースターから開封していきましょう!
アートカードは「永久のドラゴン

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残念ながら箔押しは無し

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レアやfoilはこんな感じ。まぁ平凡なあたりですね

残念ながらザリストは入っていませんでした!

 

お次はいよいよ、コレクターブースターです!なんと1パック3960円というちょっとおかしいパックです!

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かっこいいエッチング土地は「平地

最初のレア枠は、、、

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新緑の地下墓地」拡張!!

フェッチは何枚あってもいいもんですからね!中々の当たりです

残りのレアたちはこんな感じ

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、、、という感じですね

 

今回はストアウェルカムバックキャンペーンにかこつけて5000円分開封に挑戦しました!

個人的には「新緑の地下墓地」が当たったし、「寓話の小道」の旧枠foilも手に入ったので大満足です!

みんなもショップに急げ!!!

アイウェア列伝①「ALBA OPTICS DELTA」

どうもこんにちは!巨大です!

今回は先日購入したロードバイクに乗るときに使うアイウェアを紹介します!

 

アイウェアとは

アイウェアとはロードバイクに乗るときに使うかっちょいいサングラスのことです!

紫外線から目を守るためにももちろんつけますが、走行風やほこりなどから目を守るためにつけることが多いです。ロードバイクでは40km/hを超える速度が出ることも珍しくないので、アイウェア無しの状態や普通のメガネだと走行風で前が見えなくなってしまうこともよくあります。そんなスピードがでるからこそ、視界はクリアに安全に確保する必要があるのですね!

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こちらはサガン選手で有名な100%(ワンハンドレッド)アイウェアです

近年流行している大型カーブレンズを採用したモデルです。大きなレンズは曇りやすいのでベンチレーションが付いているものが多いですね。見た目はすごく気に入りましたし、価格もまあまあこなれた価格だし、ミラーレンズとクリアーレンズも付いてくるところもお得だったのですが、一点だけ大問題があったので購入を見送りました

その問題とは、「度付きに加工することができない(できてもめっちゃお金かかるー)」ということです

私は普段からメガネがないとなにもできないくらい視力が悪いのですが、これがロードバイクに乗るときにはなかなか問題になるのです

視力が悪いサイクリストのアイウェアについて

ロードバイクに乗るにはアイウェアが必須(だと思う)なのですが、視力が悪い方にとっては2つの選択肢があります。コンタクトレンズをつけてアイウェアをかける②度付きのアイウェアをかける、です。

まず、①が比較的安価で容易ですね。普段からコンタクトをつけていたり、スポーツ用のコンタクトを持っている方にとっては度がついていない普通のアイウェアを買うだけでOKです。メリットとしては、選べるアイウェアがめちゃくちゃ多い点が挙げられると思います。ツールドフランス中継を見たり、雑誌やインターネットでグラビアを見たりして気に入ったアイウェアを自由に選べるのっていいですよね!デメリットとしては、先ほども述べましたがロードバイクはスピードが出るので、不足の事態でコンタクトレンズが外れてしまったり、紛失してしまったりした場合のバックアップが必要ということです。予備のコンタクトレンズか予備のメガネを毎回ライドに持っていくのはメガネ派の僕としてはなかなか大変そうでした。

私は生粋のメガネボーイなので②を選択しました

一時期、スポーツ用にコンタクトレンズを入れていた時期があるのですが、なかなかコンタクトレンズを入れるのが苦手で苦労した経験があったので、度付きのアイウェアを探すことにしました

ここで②の選択をした場合のデメリットにぶち当たったわけです。

度付きのアイウェアには大きくわけて2種類あります。メーカー純正で度付きのオプションがあるものと、専門店でアイウェアのレンズを削って加工してもらうものです。アイウェアの加工はなかなか費用がかかりますし、視力によっては加工が難しいものがあるそうです。なので、今回は度付きのオプションがあるものを選びました!

それがALBA OPTICS(アルバオプティクス)アイウェアです!

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ALBA OPTICSのヒミツ!

こちらが今回僕が購入したDELTAというモデルなのですが、ALBA OPTICSのアイウェアは基本的にどのモデルでも度付きにできるようです

その秘密がこの度入りレンズ対応クリップです!

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このクリップに度付きのレンズを入れて、アイウェアのレンズの内側に取り付けることで、アイウェアのレンズそのものは加工せずに、度付きアイウェアが出来上がるというすごいオプションです!

購入した店舗では度付き加工ができなかったので、後日眼鏡屋さんに持ち込んでレンズを入れてもらいました。費用は4000円ほどでした。度入りレンズ対応クリップも残念ながら9900円の有料オプションなのですが、合計14000円ほどの追加費用で度付きアイウェアを用意することができました!

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↑調子にのってミラーレンズも購入してしまいましたが、反射のお陰で度入りレンズ対応クリップがあまり目立たないですね

早速このアイウェアをかけてサイクリングしてきたのですが、もう最高でした!風の巻き込みも無く、ベンチレーションのおかげで全く曇ることもなく快適にライドすることができました!新しいウェアやアイテムを身につけるとなんだかライドするモチベーションがあがりますね!

購入時に気をつけること

メガネボーイには、(もちろんガールにもそれ以外にも)手放しでおすすめすることができる商品なのですが、2点だけ注意することがあります

まず1点目は、度入りレンズが普通のメガネよりも目に近づくので、度数の調整が必要になる、ということです。私は普段使いのメガネよりも少し弱い度数に設定しました。普段のメガネ通りの度数に設定すると、度が強すぎたり、酔ってしまったりすることがあるそうです。度数の調整は慎重に!

2点目は対応してくれる眼鏡屋さんを見つけることです。私は以前、同じ仕組みのアイウェアを購入したことのある眼鏡屋さんにオーダーしました。前述した度数の調整も前回のアイウェア作成時に店員さんにレクチャーしてもらった内容です。大型チェーン店などでは対応できないこともあるそうなので、そのあたりの情報収集も大事ですね!ちなみに、僕がお願いした眼鏡屋さんはもうすぐ廃業してしまうそうなので、これからのメンテナンスをどうするか絶望しているところです!!

 

まとめ

さてさて、今回はロードバイク乗り必携のアイテム、アイウェアを紹介しました。僕と同じように視力で困っている人や、ALBA OPTICSのアイウェアの購入を検討している人の助けになればと思います

 

それでは皆様、良いサイクルライフを!!