どうも巨大です。
私が数年に一度謎スマホを買わないと爆発してしまうということはみなさまご承知でしょうが、今回は2週間で2台のスマホを購入するという暴挙に出たので、それぞれの機種についてお話できればと思います。
結論から申し上げますと、①ZTE Liberi Flip を購入した2週間後に②Motorola razr 40 ultraに買い替えを行なった、という話になります。
2台とも、いわゆる縦折りスマホと呼ばれるタイプのスマートフォンで、現在ではGalaxy Z flipが牽引している新しいジャンルですね。

[razr 40 ultra 折り畳むとこんなにコンパクトに]
本題に入る前にこれまで購入した謎スマホを簡単に紹介します。
私はメインスマホとしてはiPhone4s以降はiPhoneを愛用しているので、全てサブ機での使用となります。
まず1台目はBlackBerry Keyone。
このスマートフォンは下部にQWERTY物理キーボードを搭載した謎スマホです。スペースキーに指紋センサーが内蔵されており反応は上々。
物理キーボードも両手でぽちぽち押すとスムーズに文字入力ができます。筐体全体の仕上げも丁寧で高級感があります。
ディスプレイも高精細で小さいながらも見やすく、なかなかの名機だったと思います。データSIMを入れてLINEおよび一部ゲーム用として持ち歩いていました。
難点といえば、当時は日本語入力が若干ぽんこつだったところでしょうか。思った通りに変換できないことが多く、有料IMEを導入した記憶があります。
後に、「LINEだけならiPhoneでよくね?」となりSIMを解約、次第に使わなくなり、売却ということになりました。
続いて2台目は今回のLibero Flipと同じくZTEから発売されていた、Z-01K。
M Z-01K サポート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
こちらは二つのディスプレイを搭載し、開くと大画面として使えたり、デュアルディスプレイのように使えたりする謎スマホです。
開くと大画面なのはいいのですが、閉じると本体の両側が画面になるといういかれた(褒め言葉)スマートフォンだったのですが、
発熱がすごいのと、気軽に持ち運ぶには両面ディスプレイは怖いということで後に売却。
そして3台目はMicrosoft surface duo 2。

[ペンカバーとsurfaceスリムペンを付けた状態]
こちらは現在も現役で絶賛稼働中です。二つのディスプレイを本のようにヒンジで繋げた形状で、180°以上折り曲げることで一つの画面のスマートフォンとしても使用することができます。
また、Surface スリムペンに完全対応しており、開いた状態で手書きメモをとることに適しています。Microsoft OneNoteを使用することでiOS機器ともメモを同期でき、便利に使っています。
先ほど、本のようにディスプレイを繋げているとお話しましたが、まさに文庫本のようなサイズ、アスペクト比となっており、電子書籍、特に漫画を読むことにも適しています。
小説は残念ながらディスプレイの隙間に1行被ってしまうこともあり、不便なこともあるようです。
二つのディスプレイが独立していることもあり、二つのアプリを同時に立ち上げることが得意な機種でもあります。スマホゲームを右の画面でやりながら、左の画面では攻略ページを見るなど、便利に使うことができます。
現在は、モンストのサブ機、電子書籍持ち歩き用、メモ用という用途で使用しています。
さぁ、ここからが本題です。
まずはZTEのLibero Flipです。こちらは非常に安価な縦折りスマートフォンとして、2024年3月にワイモバイルで発売されました。
Libero Flip|スマートフォン|製品|Y!mobile - 格安SIM・スマホはワイモバイルで
SIMフリー機ではありますが、プラチナバンドはソフトバンク系の帯域のみ対応ということで、性能をフルに使うにはソフトバンク系専用機という位置付けのようです。
私が購入した2024年7月にはなんとMNPで機種代一括9800円という脅威の値段だったので、思わず購入してしまいました。
細かいスペック等は公式ページや各社レビュー記事が詳しいと思うので、今回は使用感を中心にお伝えできればと思います。
第一印象は価格なりの性能であり、それにしては作り自体は価格以上にしっかりしているな、というものでした。
メインディスプレイは高精細かつリフレッシュレートも高く、折り目が予想以上に目立たないと思いました。
ヒンジもしっかりしていて、勝手に開いたり閉じたりということはなさそう。しかし、X(旧Twitter)上ではヒンジの不具合の報告もよく見られました。
これはおそらく初期不良によるもので、購入してすぐに起こる事象のようです。交換対応などもしてもらえるようなので、購入したらまずは使い倒して初期不良が起きない個体かどうか見極めることが重要かと思いました。
そして、こういったマイナー機種には良いケースが見つからないという問題が発生するのですが、その点はしっかりと対策されていました。
CASEPLAYの専用ケース無料クーポン(1900円相当)が付属しています。スポーツ系やアニメ系など、2000種類以上のデザインから自分の好みに合ったケースをオーダーできます。
私はちびゴジラのデザインのものを注文しました。

ケースはしっかりとした作りで、お好みでスマホリングもつけることができ、私はスマホリングにショルダーストラップを付けて使っていました。
サブディスプレイは小さいながらもタッチ操作に対応しています。できることは少ないですが、メインカメラのディスプレイとなることで、メインカメラを使った自撮りがしやすくなったり、端末を開いて撮影中も被写体側から写りを確認することができます。
私の子どもは、写真や動画を撮っていると、ディスプレイ側を覗き込んでくるので、不意打ちで撮らないといい写真が撮れなかったのですが、この機能を使うと、サブディスプレイ側を覗き込んでくれるので、可愛い写真が何枚も撮れました。これは、折りたたみタイプのスマートフォンを買って一番良かったなと思い点でした。
また、サブディスプレイでは再生中の音楽のコントロールや、タイマー、ストップウォッチ、レコーダーなどにすぐアクセスでき、必要な機能は備わっているように感じていました。
ここからは、結局この機種を2週間で買い替えることになったきっかけなどを書いていきます。
まずは、ケースについてです。CASEPLAYのケースは受注後に印刷が行われるため、どうしても納期がある程度かかります。私の場合は1週間ほどで届きました。
私はスマートフォンはケースを付ける派なのですが、確実に手に入る無料のケースがあるにも関わらず、1週間は裸で使わなくてはならない、という点が気になりました。
かといって無料で可愛いケースが手に入るのにそれまでの繋ぎのケースを買うのもなんだかなぁともやもやした記憶があります。
2点目は重さとサイズです。およそ214gで、ずっしりとした感触がありました。メイン機のiPhone13proがおよそ203gであることを考えると、これはなかなか重いです。
ここに、ケースが付いてくるので重さはさらに増します。また、サイズもかなり大きいです。メインディスプレイも6.9インチとiPhone13proの6.1インチよりも大きく、ベゼルも少し太いので、折り畳んでもなかなかのサイズ感がありました。
カバンに入れたり、ショルダーストラップをつけたりする方は問題ないかと思いますが、ポケットにほいっといれるには案外大きいな、という印象です。
そして、買い替えるきっかけとして最も気になったのはサブディスプレイの自由度の無さです。
前述した通り、サブディスプレイでは音楽のコントロールなどができるのですが、反対に言うとプリセットされた機能しか使うことができません。
使わない機能のウィジェットを削除することはできますが、新しい機能のウィジェットを追加することができません。ウィジェットの並び替えもできません。
一番使っていた機能は音楽のコントロールなのですが、そこへのアクセスに数アクション必要というところも不便でした。
指紋or顔認証でロックを解除する→サブディスプレイをスワイプして音楽ウィジェットを表示する→音楽がコントロールできる、というアクションの多さが煩わしく感じました。
多くの点でコストをカットしつつ、折り畳みスマートフォンのエントリー機として必要な機能は備えており、間違いなく名機ではあると思うのですが、物足りなさを感じてしまったので、後述する機種へ乗り換えました。
そして、今回最後に紹介する機種が、Motorola razr 40 ultraです。

[巨大なサブディスプレイが特徴]
これは2023年8月に国内発売となった折り畳みスマートフォンのフラッグシップモデルです。今回は中古の未使用品を購入しました。
こちらの機種についても、詳細なスペック等は割愛して、使用感を中心にお話できればと思います。
Libero Flipとの最も大きな違いはやはり巨大なサブディスプレイでしょう。約3.6インチの有機ELサブディスプレイを搭載しており、カメラのディスプレイとしてだけでなく、ほとんどのアプリをサブディスプレイ上で起動させることができる点が素晴らしいと思います。
まず、メインカメラのディスプレイとしてですが、端末を閉じた状態でも開いた状態でも使用することができます。この点はLibero Flipと同様ですが、より大きな画面で表示できるため確認がしやすいです。
また、Libero Flipは円形のサブディスプレイでしたが、こちらは四角いディスプレイなので、どこまで写真に入るかということが一目でわかります。
次に、サブディスプレイでのアプリ操作についてです。前述した通り、ほとんどのアプリをサブディスプレイ上で操作することができます。
ちらほら話題にも出てきましたが、私がほぼ毎日プレイしているモンスターストライクなどのゲームや、YouTubeなどの動画アプリ、電子書籍アプリも問題なく動作します。
ただし、アプリによっては起動時のディスプレイサイズにアプリの表示サイズを合わせているようで、サブディスプレイでアプリを開いてからメインディスプレイを開いて続きを表示したり、反対にメインディスプレイで起動しているアプリを途中からサブディスプレイに移行したりすると表示が崩れることがあるので、そこは慣れが必要だと思います。
モンストは画面サイズがかなり小さく表示されてしまうので見にくいですが、簡単なクエストやガチャなら問題なく操作できそうです。

[小さいながらも高精細なディスプレイでしっかり文字も読み取れる]
他の方はサブディスプレイで原神などの重いアプリを動かしている方もいました。
動画アプリは意外に見やすく感じました。満員電車の中などでコンパクトに動画を楽しみたい方には向いていると思います。
電子書籍アプリは私はKindleを使っていますが、見開き表示で問題なく表示できますが、さすがにサイズが小さいです。豆本みたいな感じになります。
私はサブ端末として使用しているので使っていないのですが、PayPay等の決済アプリをサブディスプレイのホームに置いておくと便利らしいです。
指紋認証→PayPay起動→支払いと端末を開かずにスムーズに使えるみたいです。
次に、ケース問題ですが、この機種もマイナー機種なのでなかなかケースが見つかりません。
しかし安心してください、なんと純正クリアケースが最初から同梱されています。
ストラップホールがない点が惜しいのですが、フィット感抜群のケースなので、そのまま持ち歩く方は全く問題ないでしょう。
私は、下側をストラップホール付きのサードパーティ製ケース、上側(サブディスプレイ側)を純正ケースにしてハイブリッド運用をしています。

[私が使用しているサードパーティ製ケースは少し寸法に余裕があるので、シールを挟むとちょうど良いです。]
サードパーティ製のケースは寸法が少し大きいことが多く、本体にぴったり密着しないので開け閉めの時にずれてしまうことがあります。
このハイブリッド運用ならメインディスプレイを開くときに力がかかるサブディスプレイ側の純正ケースが寸法ぴったりなので、スムーズに開け閉めすることができます。
最後に、Libero Flipから乗り換えて一番満足している点について紹介します。
ずばり、サブディスプレイの自由度と使い勝手の良さです。
Libero Flipでは、サブディスプレイの壁紙を設定する際に、解像度が高い画像を使うと変更が反映されなかったり、プリインストールのライブ壁紙が動かなかったりということでなんだかなぁと思ったことがあるのですが、razr 40 ultra はかなり思い通りにカスタマイズすることができます。
サブディスプレイのホーム画面に置くアプリを自分で自由に選べたり、アプリ一覧の並び順も自分で設定したりすることができます。
音楽のコントロールも直感的に素早く行うことができます。音楽を再生中はロック画面が専用の画面になり、認証をしなくても画面をタップするだけで曲送りや曲戻しなどの操作が可能です。
Libero Flipでは苦心していた点なので、この辺りはかなり便利に感じています。
音楽周りで言うと、この機種はDolby Atmosに対応しているため、音質もいいと感じています。音量ボタン長押しで曲送り、曲戻しができる点もかゆいところに手が届いていい感じです。
その他には本体+ケースの軽さが良い点です。
本体重量はLibero Flipが約214g、razr 40 ultraは約188gとおよそ26gの差があります。
これは10%以上軽いということになるので、パッと手に取った瞬間に実感する違いです。
さらにケース自体の重量も、計測してはいませんがrazr 40 ultraの方が軽いと感じます。
開いた時、閉じた時のサイズはそれほど違いはありませんが、razr 40 ultraの方がよりコンパクトな印象があります。
現状、razr 40 ultraはサブ機として、X(旧Twitter)閲覧・書き込み、音楽視聴、モンストサブ機、子ども用カメラをメインの用途として使用していますが、非常に満足しています。
Libero Flipのような安価な機種も販売されており、折り畳みスマートフォンに興味のあるひとはエントリーしやすい環境が少しずつ整ってきたと思います。
興味のある方はぜひ試してみてください。
今回の記事が折り畳みスマートフォンの購入を検討している人の背中を押すことができれば幸いです。
以上、巨大でした!